不安がよぎる

　４時間がすぎてルーチンのピットインが始まりました。トップ勘”も５番手ドライバーに交代して、燃料を補給してコースに戻ります。４番手ドライバーのメカニックSさん、お疲れ様でした。５番手ドライバーは、厚木のＳ氏です。

　ほぼ、同時にこの日、２回目の散水車がコースに入りました。慎重にドライブする厚木のＳ氏です。

　４時間目の成績が発表になっています。みてろよカアチャンがレースに復帰しました。このままのペースで走りきれば、完走扱いになりそうです。トップ争いは、AGOBACとトップ勘”のわしば山荘宿泊チーム同士の争いになりました。しかし、３位のチームがーこも淡々と走りながら、しっかりあとに続いています。


　散水車がコースに入りペースが落ちましたが、路面がまたドライになるにつれて厚木のS氏のペースも元に戻ってきています。マシンも問題なさそうです。

　ちょっと心配になってきたのが燃料の問題です。この日のレースは転倒による中断がないためにフルに走行していることで、周回数は２００周を超えそうになってきました。さらにパワーステアリングをはずしてエンジンが高回転で廻ることから、燃料の消費も多くなってきているようです。すでに携行缶で持ち込んだガソリンは、補給してしまっていて残りはありません。過去の実績からコース上で停まることはないでしょうが、コーナーでの燃料の片寄りによるエンジンの息継ぎが起こらないかが心配なのです。

　普通なら少し高回転をセーブして、これまでと同じようなペースで走行すれば問題ないはずです。ところがこの日は２番手のAGOBACも順調に走行していて、その差はわずかです。なにかあった時を考えると、ペースを落とすのもリスクがあります。

　監督代理のYちゃんが、動きました。ガソリンの手持ちに余裕があるチームから、ガソリンを譲ってもらえないかの交渉です。５時間目のドライバー交代の際にちょっとだけ補給できればいいわけです。結局、チームがーこから、ガソリンを分けてもらうことができました。がーこさん、ありがとうございます。これで、安心してエンジンを回す事ができます。


　センシュウレーシングの２７番が、臨時のピットインです。どうやら車両のトラブルのようです。


　もうすぐ午後２時です。レースは残り１時間です。分けてもらったガソリンの給油準備もできています。６番手のドライバーのエンジニヤF氏も準備ができました。
　

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